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Time to say good-bye
2024/05/12[Sun]
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2007/12/24[Mon]
ふるゆき ~letters,二枚の手紙~

物置の奥でわたしは二枚の手紙を見つけた。奥ゆかしく丁寧な筆跡で、所々色褪せて破れながらも、確かな存在感を宿してそれらはひっそりと佇んでいた。内容はおろか、送り名も宛名さえもが風化して読めないけれど、それはきっと誰かが誰かを想った証しだ。瞳を閉じれば今日も、雪の降る音がする。旧くから変わらないその音が、今日もいつかも誰かの涙を凍えさせながら。
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2007/08/03[Fri]
走り続けてきて、ふと立ち止まると、青い空と緑に包まれた季節がそこにある。遠く彼方から吹いてきた風が、僕よりも遠い世界を知る風が。今だけはただこの広い空の下、僕の横だけを通り過ぎていく。

2007/08/03[Fri]
瞬く星の間を抜けて、今日も世界の向こう側へ旅をする。足を進めるたびに音鳴らす星達が不規則に奏でるワルツ。歩幅を変えて、歩調を変えて、ああ。今日も朝が来てしまう。僕の旅は終わってしまう。

2007/02/02[Fri]

今夜真白く降る雪は、わたしからあなたへ送る


2007/01/15[Mon]

冷たい世界で目を覚ます。途切れた夢、ふたつ握った手。二度と逢えないのかな?あの時も今も逢いたいとただ願うのに。雪のうさぎ、独り目を開いた。夕闇遠ざかる影の後。私を置いていかないで。白いうさぎ、独り走り出した。月明かり照らす雪野原。寂しさ紛らわす足跡。さよならの言葉さえ言えなかった。そのときは突然訪れたから。喧嘩した後のごめんね、素直に言いたかった。今日も明日も後悔ばかりよ。雪のうさぎ、独り泣いていた。冷たく風啼く森の中、何度も叫んで。白いうさぎ、白い雪の中。貴方に会える春を願いながら消える朝。


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